優れた技術が最高評価
大林組は、12月3日、同社が開発した「海水を使った高耐久コンクリート構造物の建設技術」(海水練りコンクリート)が、第6回「ものづくり大賞」で内閣総理大臣賞(製品・技術開発部門)を受賞し、技術者2人が安倍晋三首相から表彰されたことを発表した。
「海水練りコンクリート」の概要
「海水練りコンクリート」は、産業副産物を有効活用できるうえ、運搬に伴うCO2排出量も削減できるコンクリートだ。
材料に、火力発電所での燃焼時に大量に生成される灰の微粒子などの産業副産物と、炭素繊維などの腐食しない補強材、海水を使用することで、耐久性や強度の高い構造物を建設することができる。
なお、今回の受賞では、真水の少ない離島や沿岸部、海外でのインフラ施設の建設に貢献できることや、実際に港湾構造物や舗装などの工事に適用している点等が高く評価されたという。
日本のものづくりの精神を未来に
大林組では、同コンクリートが、高い遮水性を有することから、今後、放射性廃棄物処分場などへ提案していく計画だ。
また、これからも新しい付加価値を生み出す技術開発に取り組み、環境負荷低減社会の実現を目指す方針である。
(画像はプレスリリースより)
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