最新鋭のボイラを投入
IHIは、12月1日、電源開発(以下、J-POWER)より、超々臨界圧大型石炭火力発電ボイラに関する、設計・調達・製作・据え付け業務を受注したことを発表した。
なお、このプロジェクトは、J-POWERが広島県の竹原火力発電所内に所有する石炭火力発電設備2基を、最新鋭の1基に交換するもので、発電効率の更なる向上に期待が寄せられている。
受注概要
今回受注したボイラは、蒸気を超高温・超高圧化することで発電効率を高めると同時に、燃料の使用量と二酸化炭素の排出量を抑制することが可能な最新鋭ボイラだ。
具体的には、出力600MW、主蒸気温度600度、再熱蒸気温度630度に及ぶ、世界最高水準の蒸気温度条件により、世界最高水準の発電効率を実現するという。
なお、運転開始は、2020年度の予定だ。
ノウハウと実績を駆使
IHIは、これまでJ-POWERの発電所向けに、超々臨界圧ボイラ3基を納入。今回の受注も、高蒸気条件におけるノウハウと運用実績が高評価を得たと位置付けられている。
同社は今後も、燃焼効率の更なる向上及び、環境負荷低減技術の開発に積極的に取り組むとともに、国内外において安定的かつ効率的な電力供給実現に貢献していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
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