新LNGタンクが本格稼働
大阪ガスは、12月1日、「泉北製造所第一工場5号LNGタンク」の運用を開始したことを発表した。
なお、同タンクの建設工事は、2012年9月より開始。今年11月に工事が完了したという。
「泉北製造所第一工場5号LNGタンク」の概要
同タンクは、大阪府堺市の泉北第一工場内に設置。容量は、地上式としては世界最大級の23万立方メートルを有する大型タンクだ。
タンクの外槽にはプレストレストコンクリート(強化コンクリートの一種)壁を防液堤として密着。施工には、鉄筋の組み立て・コンクリートの打設を連続的に行う新工法、「スリップフォーム工法」を採用し、従来、9カ月を要していたコンクリート壁構築工期を20日に短縮させた。
また、タンクの内槽材料には、世界初となる「7%ニッケル鋼」を採用。これまでの鋼材と性能はそのままに、内槽材料コストの低減を実現した。
外槽頂部までの高さは、58.4メートル。全周に設置された「型枠と足場が一体となった装置」を、油圧ジャッキで上昇させていったという。
供給信頼性の向上
今回運用を開始したPCLNGタンクは、一般家庭約33万戸分の年間使用量に相当する都市ガスを貯蔵できる。
同社は、今後も地域社会の信頼に応えるとともに、クリーンで供給安定性に優れたエネルギーである、天然ガス需要の増加に適応していく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
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大阪ガス プレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/company/press/