安全に地下空間を構築
大成建設は、11月26日、大断面の地下空間を構築する「リボルバー工法」を開発したことを発表した。
なお、この新工法は、国土技術研究センター(JICE)より建設技術審査証明書を取得。今後、一般土木工法としてシールドトンネル工事への適用が可能となった。
「リボルバー工法」の概要
「リボルバー工法」は、地表面から掘削することなく、大規模な地下空間を安全で合理的かつ経済的に施工する新工法だ。
具体的には、小断面円形シールドトンネル(外殻シールドトンネル)を数珠状に重ね合わせて一体化し、大断面の覆工体(外殻覆工体)を構築した後に内部土砂を掘削。
止水性も確保することから、周辺地盤や地下水位などの条件に適応できるうえ、シールドトンネルの分岐・合流部での拡幅断面積に応じて、必要最小断面で掘削できることで、経済的な施工も実現するという。
シールドトンネル工事に適用
現在、都市部では、工事用地の確保と環境負荷低減の観点により、地表面から掘削することなく、安全で合理的に施工する技術が求められている。
同社は、今後、この新工法を、大空間が必要とされる地下構造物の構築に適用し、安全で安心な施工に努めていく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2015/