老朽化の激しい「屋外排水管」も短時間にリニューアル
株式会社植木組は、熱や薬品に強く、柔軟性に優れた「管更生工法 SRCTIII」を新たに開発。現在特許を出願中だ。
「SRCTIII」は、従来の「SRCTI・II」の樹脂吸引ライニング時における塗膜厚の不安定さを改善するため、化学繊維に樹脂を含浸した筒状の更生材を開発し、厚みと平滑性を格段に向上させた工法だ。
同工法を使用することで、屋内の給排水管から屋外排水設備を通して、公共下水道管までの一貫した管更生システムを構築することが可能となる。
「屋外」での更生ニーズが高まる中、同社は長年培ってきた技術のノウハウを活かし、新分野開拓にチャレンジする。
SRCTIII更生材の特性
更生母材の化学繊維は樹脂吸収力が優れ、均一な含浸が可能で品質の高い更生材を製作できる。
更生材は軽く扱いやすくわずか2メートルほどの水頭圧で管に密着させられる。また、柔軟性にも優れ、既設管に密着しやすくしわになりにくい。
高温、耐薬品性に優れ、工場排水にも適合。使用樹脂は常温硬化するため、他の熱源、エネルギーが不要。
SRCTIII工法の特長
100ミリメートル~200ミリメートルの口径に適用可能で、継手のない一本の管を形成するため、ジョイント部の漏水等がない。
工事は、桝から桝までの既設管を1日で更生でき、同日復旧通水が可能。
同工法は、既設管の中に更生材を常温硬化させるため、温室効果ガス及び廃棄物の発生しない省エネ工法で、重機械類も不要で、作業事故のリスクも低く安全だ。
開削での布設替工法と比較して約50パーセントのコストダウンが可能となる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社植木組 プレスリリース
http://www.uekigumi.co.jp/