キヤノンの「MREAL」を使ったシミュレーション・システム
キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンITソリューションズは11月18日、「MREAL」を使った空調気流・温度シミュレーションシステムを三機工業と共同で構築したと発表した。
バーチャルリアリティ空間と、実在する世界の知覚情報をリアルタイムに合成するMixed Realityの技術を使ったキヤノンの製品「MREAL」を、空調気流・温度のシミュレーションデータと連携させて、施工後の室内の気流や温度分布を体感できるシステム。11月末から建設業や製造業などに向けて販売を開始する。
リアルなイメージで、開発スピードとコストを削減
施工前に空調設備の効果を確認する方法としては、空調の気流や温度を数値化しシミュレーションを行うのが一般的だ。しかし、比較検討時の条件設定や数値計算、CG制作に時間や手間がかかるうえに、完成後の空調効果とシミュレーション時のイメージに相違が生じるといった問題があった。
そこで、設計段階から具体的なイメージを実寸大で体感できるように、現実世界とCGを融合させる「MREAL」を活用したシミュレーションシステムが構築された。
施工前に正確なイメージが得られるため、シミュレーションの設定回数などを減らし、開発スピードの加速やコスト削減が図れる。
キヤノンマーケティングジャパンとキヤノンITソリューションズは今後、「MREAL」を使ったシミュレーションシステムの提案を、建設業などに向けて積極的に展開していく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
キヤノンマーケティングジャパン株式会社、キヤノンITソリューションズ株式会社のニュースリリース
http://cweb.canon.jp/newsrelease.html