カタールの水資源不足に貢献
日立造船は、11月17日、カタール向け大型海水淡水化プラントの建設工事を完成し、現地において開所式が行われたことを発表した。
中東では、淡水資源が少ないため、国内で使用する水資源の大部分を海水淡水化プラントからの供給に頼っていることから、今後も既存の海水淡水化プラントの増設もしくは新設が見込まれるという。
カタールで初の大型案件を受注
このプロジェクトは、カタール発電・造水会社が計画したRas Abu Fontas A2海水淡水化プラント建設工事で、同社はその主要設備を三菱商事より2013年1月に受注した。
プラント1基あたりの造水容量は、同社最大の日量約8万2,000トン。海水淡水化技術の蒸発法の1つである多段フラッシュ法(MSF法)による海水淡水化装置から構成されているという。
なお、完成した大型海水淡水化プラントは、2基。同社にとってカタールで初めてのプロジェクトとなった。
世界のニーズに対応
同社は、海水淡水化プラントメーカーとして世界トップクラスの実績と技術を誇る。
人口増加や工業の発展により、水資源の不足が深刻化するなか、同社は、今後も世界中で高まる海水淡水化プラントにおける受注拡大に向け、積極的に取り組む方針だ。
▼外部リンク
日立造船 ニュースリリース
http://www.hitachizosen.co.jp/release/2015/