メタノールを自国で生産
横河電機は、11月13日、子会社であるヨコガワ・コーポレーション・オブ・アメリカが、ナトガソリンLLCのメタノールプラント建設プロジェクト向けの「制御システム」を受注したことを発表した。
これまで米国では、メタノールを輸入してきたが、近年、シェールガス由来の安価なエタンを利用し、自国で生産することに注目が集まっているという。

受注概要
このメタノールプラントは、米国最大の年産175万トン、世界でも最大級の生産能力を持つプラントとして、2017年に稼働を開始する予定だ。
今回、同社は、プロジェクトのEPC(設計・調達・建設担当会社)であるオラスコムE&C USA Inc.より、プラントの主要な生産設備の制御を行う統合生産制御システム「CENTUM(R)VP」をはじめ、安全計装システム「ProSafe(R)-RS」および、プラント情報管理システム「Exaquantum(TM)」などを受注。
今後、プロジェクトのエンジニアリング、機器据え付け支援、試運転支援を含むプロジェクト全体を遂行していく計画である。
北米市場でビジネスを拡大
今回の受注では、製品の信頼性やプロジェクト遂行能力など、総合的な提案内容が高く評価されたという。
同社は、今後も北米市場を重点に、石油・天然ガス、石油化学分野でのビジネス拡充を図り、さらなる受注を目指す方針である。
▼外部リンク
横河電機 プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp/cp/press/2015/