鹿島建設と狛江市、新たな農業モデルの実証試験を開始

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鹿島建設と狛江市、新たな農業モデルの実証試験を開始

2015年11月10日 08:30

狛江版CSAスタート

鹿島建設は11月9日、東京都狛江市と共同で実施中の「循環型まちづくりのための農空間の活用方法に関する実証調査~狛江版 CSA~」が、国土交通省の「集約型都市形成のための計画的な緑地環境形成実証調査」事業に採択されたと発表した。

「集約型都市形成のための計画的な緑地環境形成実証調査」とは、緑地や農地などと調和したまちをつくるための調査を、国土交通省が地方公共団体などに委託するもの。

鹿島建設は狛江市と共同で「狛江版CSA発足準備協議会」を発足し、地域が支える農業の実現を目指し、来年2月まで調査を実施するという。

CSAとは?

「CSA」とは、地域が支える農業(Community Supported Agriculture)のことで、欧米を中心に行われている取り組み。消費者が地域の生産物を積極的に購入するほか、農作業の手伝いなどを通じて地域の農業の活性化を促すシステムをいう。

今回の調査では、東京都区部に隣接する狛江市を対象に、市内の農業従事者、飲食店、学校などの協力を得て、野菜くずなどのゴミの循環利用や農地・公園の循環型維持管理を試験的に実施する。

具体的には、次の3つの取り組みを行う。第1は、「ミミズコンポスト」。農地から発生する野菜くずや地域の飲食店から発生する調理くずをミミズによって短期間で堆肥化し、これを使って農業生産を行う。

第2は、「コーヒー滓ヒラタケ栽培」。地域の飲食店から発生するコーヒー滓を回収し、ヒラタケの培地として再利用する。使用済みの菌床は、農地の肥料として使われる。

第3は、「ヒツジ除草」。ヒツジによって市内の農地や緑地の除草、農地から発生する野菜くずを処理する。

この3つの試みを通じて循環型の農業による、自然と共生するまちづくりを目指す。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

鹿島建設株式会社のプレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press.htm

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