生コンも鮮度が大切
大林組は、10月28日、コンクリートの打ち重ねた部分に不連続面が生じるコールドジョイントや、充填不良を防止し、生コンクリートの流動性を最大3時間延長する「フレッシュキープ工法」を開発したことを発表した。
生コンクリートの鮮度は、時間とともに低下する一方、全国の生コンクリート工場数は、近年大幅に減少。高流動コンクリートを使用するなどの対策も施されてきたが、ひび割れが発生するリスク等の課題も多く寄せられていた。

「フレッシュキープ工法」の特長
今回開発した「フレッシュキープ工法」は、流動化剤を使用するより長時間流動性を保持するうえ、強度発現時期は従来工法と変わらず、コストも抑えることが可能だ。
メリットのひとつは、外気温や施工時間などが厳しい条件下でも、より耐久性に優れた高品質な鉄筋コンクリート構造物を構築できること。
また、メーカーと共同開発した特殊混和剤は、中流動、高流動を問わず、製造後のコンクリートに混入するだけで流動性を保持できるため、コンクリートの出荷時もしくは荷降ろし時でも適用可能である。
高品質で耐久性に優れた構造物を提供
大林組は、今後、新工法を積極的に適用し、生コンクリート使用における課題解決に結び付けたい考えだ。
また、いかなる施工条件においても、高品質なコンクリート構造物を効率的に建設することで、安全、安心な街づくりに貢献していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大林組 プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/20151028_1