子会社化で原発建設の遅延解消を図る
東芝のグループ会社で、米国の原子力大手であるウェスチングハウスは、同じく米国のエンジニアリング会社大手のCB&Iから、原子力建設を担当する子会社のCB&Iストーン・アンド・ウェブスターを買収。今年末までに完全子会社化すると発表した。
ウェスチングハウスは現在、米国と中国で8基のAP1000型原子炉の建設中プロジェクトを、CB&Iストーン・アンド・ウェブスターと共同で進めている。
このうち米国で進めている計4基の建設工事を、今後はCB&Iストーン・アンド・ウェブスター社がWECの子会社として担当することとなる。米国プロジェクトを総合的に管理することで、工期の短縮を図るのが主な目的だ。

サザン電力とスキャナ電力との訴訟問題は和解で合意
同時に、サザン電力とスキャナ電力との間で、AP1000型原子炉建設工事の遅延などをめぐって訴訟となっている件も含めた、全ての未解決クレームと係争について和解をすることにも合意したと発表した。今後は価格とスケジュールを見直し、引き続きプロジェクトの建設工事を進める予定だ。
また、CB&Iストーン・アンド・ウェブスター社は原子炉廃止措置サービス、プロジェクトマネジメント、政府向けサービス事業などを手がけていることから、今回の買収によって、さらなる事業拡大が見込めるとしている。
(画像は、東芝のホームページより)
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株式会社 東芝のニュースリリース
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