とび工の不足率、1.9%
建設現場で働く技能労働者は常に不足傾向にあるが、やや改善の兆しが見られる。
国土交通省が10月26日に公表した、平成27年9月調査の「建設労働需給調査結果」によると、9月における8職種計の過不足率は、0.7%の不足。前月の1.6%に比べると、0.9ポイント縮小した。しかし、とび工の不足率は依然として顕著で、1.9%の不足となった。
東北地方の過不足状況をみると、8職種は2.4%、6職種は3.1%の不足となっている。
なお、国土交通省では「型わく工(土木)」、「型わく工(建築)」、「左官」、「とび工」、「鉄筋工(土木)」、「鉄筋工(建築)」を6職種。これに「電工」、「配管工」を加えたものを8職種としている。
今後の見通しは「普通」
今後の労働者の確保に関する見通しは、全国と東北地域のいずれも「普通」となった。
翌々月となる11月の労働者確保に関しては、調査対象企業の8.7%が「困難」、19.3%が「やや困難」と予想しており、合計で28.01%が労働力確保が難しいとしているが、前年同月比では13.0ポイント改善した。また、「普通」と予想した企業は、全体の64.3%だった。
(画像は、国土交通省の報道発表資料より)
▼外部リンク
国土交通省の報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/common.pdf