水処理会社と共同で
三菱重工業グループは、10月26日、シンガポールのHyflux Ltd.(以下、ハイフラックス社)と共同で、現地での廃棄物焼却発電事業を遂行することを明らかにした。
ハイフラックス社は、同国における水供給の約35%を担う、水処理・水供給運営事業大手。今回、廃棄物焼却・発電分野に進出するに当たり、施設の建設・運転・保守に強い協業相手を求めていた。
プロジェクトの概要
今回の受注において、建設・運営は、両社合弁による特別目的会社(SPC)が担当。契約処理量3,600トン/日で、発電量12万kW級の能力を持つストーカ式焼却発電施設の建設および25年間の運営・運転・保守を、同国環境庁から請け負った。
また、EPC(設計・調達・建設)については、SPCがハイフラックス社の子会社に委託。一方、焼却設備や発電機器の納入は、三菱重工業グループが手掛け、運転・保守は、同グループがハイフラックス社の子会社と折半で事業会社を設立して行う計画だ。
なお、総事業費は約7億5,000万シンガポールドルで、完成・商業運転開始は、2019年前半を目指す。
海外ビジネスの拡大へ
三菱重工業グループは、廃棄物焼却発電施設のエキスパートとして、東南アジア業界最多の納入実績を誇る。
近年、東南アジアの環境関連市場では、官民パートナーシッププロジェクトが主流となりつつあることから、同社は今回のプロジェクトを是非とも成功させ、海外ビジネスの拡大につなげたい考えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱重工業 プレスリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/1510265695.html