エアカーテンを採用
大成建設株式会社は10月23日、クリーンブース『T-Clean Air Wall』を開発したと発表した。『T-Clean Air Wall』では、エアカーテンによる空気の壁をつくることによって高い清浄度と作業性を両立させることができるようになる。
各生産施設のクリーンルームでは施設のランニングコストが高く、低コスト化と省エネルギー化を望む声が強い。これまでは天井全面から清浄な空気を送り込むことによって、床面で排気し室内全体のクリーン度を保つという、全面層流型空調システムが多く用いられてきた。
しかし最近ではクリーンルーム全体の清浄度を上げるという方法ではなく、高い清浄度が求められる場所でだけクリーンブースを用いるという乱流方式が主流となっている。
省エネ効果もあり
ただしこの方式を採用するには、ビニルカーテンやガラスなどによって区画をすることが必須。区切ってしまうと移動動線が遮られてしまう為、生産作業に影響を与えてしまうことが多々あった。
特長としてはエアカーテンを利用することによって、人や搬送装置の移動動線の妨げといった問題を解消することができ、作業性を高められる。
その他にも床面での吸込み口が不要となるため、必要なエリアへのクリーンブースの移動を容易に行うことができる。また従来のタイプと比較すると、利便性を損ねることなく約3割省エネすることが可能だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2015/