仏社とLNG取り引きで協働
東北電力は、10月19日、フランスのENGIES.A.(以下、ENGIE社)と米国キャメロンLNGに係る長期売買契約を締結したことを発表した。
なお、ENGIE社は、2015年7月にGDFSuez社から社名を変更。米国キャメロンLNGプロジェクトには、16.6%出資している。
契約の内容
キャメロンLNG基地は、米国ルイジアナ州ハックベリーに位置。2018年より生産を開始する予定で、液化能力は、年間約1,200万トン(約400万トンX3系列)を見込んでいる。
同社は、今回の契約に基づき、2018年から約20年間にわたり、シェールガス等を原料として生産されたLNGを、米国天然ガスのスポット市場価格の代表的な指標である「ヘンリーハブ価格」に連動する契約価格により購入する計画だ。
なお、年間契約数量は約27万トン。ENGIE社から購入したLNGは、主に同社の発電所向けに供給される予定だが、需給調整や市場動向によっては、LNGの仕向け地を変更、あるいは第三者へ転売することも視野に入れている。
柔軟なLNG取り引きを実現
両社は、昨年5月に基本合意書を締結し、今回、契約の締結に漕ぎつけた。この契約はENGIE社にとって、日本の買い主と締結する初めての長期売買契約となる。
両社は今後も引き続き、良好な協力関係を継続させ、市場環境の変化に応じた、より柔軟なLNG取り引きの実現を目指す方針だ。
(画像はプレスリリース別紙より)
▼外部リンク
東北電力 プレスリリース
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/