戸建て住宅から集合住宅向けにニーズが広がる燃料電池
東芝燃料電池システム株式会社は、山口合同ガス株式会社向けに都市ガス用の集合住宅向けエネファームの出荷を開始。2016年1月までに、株式会社アカマツ興産が建設を進める集合住宅の全戸に、初出荷24台を含めた合計54台を設置する予定だ。
同社は、2009年から戸建て住宅向け家庭用燃料電池「エネファーム」の商用販売を開始し、これまでに累計約69000台出荷の実績を持つ。
業界の累計によると、全国で普及が進む家庭用燃料電池は、約13万台が販売されている。
同社は、市場のニーズを踏まえ、集合住宅向け製品の開発に取り組んできた。
集合住宅向け「エネファーム」の特長
エネファームは、都市ガスなどから水素を取り出し空気中の酸素と反応させて発電させる。同時に発生する熱でお湯も沸かして利用するため効率的に省エネを実現できる。
同社の集合住宅向けエネファームは、業界一のコンパクト性を持ち、最小1.2平方メートルのスペースに収納が可能。
また、戸建て住宅向け製品で実現した世界最高水準の総合効率95%や、騒音37デシベル以下の静粛性を実現。業界トップの耐久性8万時間、業界で初めて採用した停電時も運転を継続する自立運転機能も備え、災害時にも安心だ。
さらに、業界唯一となる都市ガスとLPガスの両燃料に同一機種で対応しており、広域普及を可能としている。
同社はエネルギーの有効活用のために、小型で高効率なエネファームの普及に向け、さらなる小型化や顧客の要望に応える機能の開発に取り組むという。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東芝燃料電池システム株式会社 プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/