東京ガスは10月16日、幹線パイプライン「埼東幹線」の建設工事を完了し、ガスの供給を開始したと発表した。
「埼東幹線」は埼玉県草加市の「柿木ブランチステーション」と、茨城県古河市の「古河ガバナンステーション」をつなぐ、全長40.2キロメートルのパイプライン。埼玉県と北関東地区における天然ガスの安定供給を目的に、2011年10月から工事に取り掛かった。高圧導管の圧力は、600ミリ口径につき7メガパスカル。
また「ガバナンステーション」とは、高圧ガスの圧力を調整して、企業などの需要家に供給する施設。「ブランチステーション」とは、不測の事態が生じたときにガスの供給停止を防ぐために分岐部にバルブ施設などを設け、本管と分岐管を切り離して供給を続けられるようにする施設のことである。
今回パイプラインの完成により高圧導管網は、首都圏を中心に941キロメートルに拡大した。
東京ガスは現在、関東全域における天然ガスパイプラインの整備・拡充を目的とするインフラ整備計画を進めている。具体的には「日立LNG(液化天然ガス)基地」、日立LNG基地を起点とする「茨城~栃木幹線」、「茨城~栃木幹線」と今回開通した「埼東幹線」をつなぐ「古河~真岡幹線」の3つの工事を進行中だ。
このうち「日立LNG基地」と「茨城~栃木幹線」は2016年3月完成の予定で、「古河~真岡幹線」は2018年3月に開通する見通しだ。また、「日立LNG基地」と、既存の「千葉~鹿島」ラインをつなぐ「茨城幹線」についても、ルートを検討している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
幹線パイプライン「埼東幹線」の建設工事完了について
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20151016-01.html
「チャレンジ2020ビジョン」実現に向けた2015~2017年度の主要施策
http://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20141016-01.pdf