日本電業工作株式会社は、防災情報ステーションとして、太陽光パネルによる自立電源運用ができる照明灯に、長距離無線中継機能、Wi-Fiアクセスポイント機能、監視カメラ機能を付加した「ワイヤレス照明灯」を開発した。
2015年12月より販売を開始予定で、価格は120万円からとなる。また、10月14日(水)から東京ビッグサイトで開催されている「危機管理産業展2015」に出展。各種製品の実機展示やデモを行う。
近年、大地震、異常気象による洪水や土砂災害などによる被害が多く発生し、大規模災害を想定したBCP対策(事業継続計画)の重要性が高まっている。
同社が開発した「ワイヤレス照明灯」は、防災情報ステーションとして、完全自立電源を備え、災害時にも避難路の照明や避難場所での非常灯として使えるだけでなく、災害現場の状況を映像としてリアルタイムで送信、緊急時も使える通信手段としてWi-Fi環境を提供する。
カメラは2メガピクセルの高画質カメラ搭載。無線伝送機能とアクセスポイント機能には業界最小の低消費電力2.5ワットの「FalconWAVE2.4G」を使用。
基幹中継系は、同社の高利得アンテナと組み合わせることで、1対1のポイント トゥ ポイントで最長6キロメートル、1台に対して最大4台の子機とのポイント トゥ マルチポイントでは、最長880メートルの無線中継伝送が可能だ。
「Wi-Fi機能・カメラ機能・中継機能」は、1台で映像中継からWi-Fiエリア化まで構築でき、役場や避難所などの防災拠点に設置することで、住民の安否確認や拠点間の通信手段として、通信網などが遮断された場合に力を発揮する。
「カメラ機能・中継機能」は、セキュリティ対策として工場や施設の入り口などに設置し、防犯カメラ監視として遠隔から現場の状況を常時監視することが可能。車番認識ソフトなどと組み合わせれば、入退出車両を遠隔で管理でき、無人の入り口も監視できる。
「Wi-Fi機能・中継機能」は、観光地Wi-Fi整備としての活用を想定。訪日外国人の増加とともに課題となっているWi-Fi環境を整え、観光情報の発信や地域サービスの提供などを実現。景観になじむデザインなので、特に環境への配慮が必要となる自然公園、博物館などにも適している。
LED照明、太陽光パネル、内蔵バッテリーはすべての構成に附属されており、電源も通信光ケーブルも不要の完全自立型で運用できる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
電業工作株式会社 プレスリリース
http://www.den-gyo.com/