小松製作所は、9月30日に米国のスカイキャッチ社への出資を行った。同社は、ドローンによる測量データの提供や解析等を行う会社である。出資額は数億円とみられ、出資比率は5%未満。
既に今年の2月から、情報通信技術(ICT)を活用して建設現場の工程全体を支援するソリューション事業「スマートコンストラクション」を開始し、同社のドローンを活用している。今回の出資で、小松製作所はスカイキャッチ社との協力関係をさらに強化したい意向だ。
「スマートコンストラクション」は、建設現場のあらゆる情報をICTで繋ぎ、安全で生産性の高い「未来の現場」を実現する。その一役を担うのが、スカイキャッチ社のドローン技術である。高精度な測量技術がなければ、「無人化」は成り立たない。
この点において、スカイキャッチ社は、ドローンや3Dレーザースキャナ、建設機械に搭載されたステレオカメラなどによる3次元測量により、高精度な現況測量を行う。中でも、ドローンを利用した測量、及び測量データの解析においては米国の鉱山や建設現場で高い実績をあげている。
いま工事現場は、少子高齢化社会が進展する中、人材不足が深刻化する一方である。そのため、ICT建機による自動化に熱い注目が集まっている。
小松製作所は、中期経営計画の基本戦略の一つとして「イノベーションによる成長戦略」を推進しており、ゴールを2016年3月期としている。今回のスカイキャッチ社への出資は、2月に出資した株式会社ZMP同様「イノベーションによる成長戦略」の一環という位置づけだ。
(画像はプレスリリースより)
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小松製作所ニュースリリース
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