超硬ソリッド工具製造拠点の拡充
三菱マテリアル株式会社の加工事業部は10月7日、超硬ソリッド工具の製造体制を拡充するために、インドネシアの超硬工具製造拠点PT.MMC Metal Fabrication第二工場を移転・新設し製造能力を増強する。また岐阜製作所では、最新鋭ドリル製造設備を導入すると発表した。
今回の拡充で既存の製造拠点である米国やスペイン、タイ、中国に続いて、グローバル競争力をさらに強化し、超硬ソリッド工具市場を確実に獲得していく。
MMF社と岐阜製作所で強化
超硬ソリッド工具は輸送機器産業や、医療器具など各種精密機器産業において金属部品の穴あけや溝掘り、側面の削り出しなどの加工に必要な製品だ。加工事業部では超硬ソリッド工具について、主力製品であるインサートに次ぐ柱として育てていくための戦略を検討した。
現在のMMF社第二工場は、タイに次ぐ超硬製品の主力工場として着実に成長してきた。三菱マテリアルはMMF社が培ってきた製造ノウハウや、ASEAN諸国市場においてのローカルサービスの強化、製造拠点を分散させることによるリスク低減などを踏まえて、MMF社と岐阜製作所の製造体制拡充を決定した。
MMF社第二工場はソリッドエンドミルの製造能力を年産74万本に増強、年産12万本規模のソリッドドリル製造ラインを新設する。
また岐阜製作所には最新鋭の設備を導入することによって、高い性能の製品について拡充する予定だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱マテリアル株式会社 プレスリリース
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/01/01/