エコロジカル・コリドー簡易評価ツール
東急建設は10月7日、エコロジカル・コリドー簡易評価ツール「CSET(Ecological Corridor Simple Evaluation Tool)」を開発したと発表した。
「CSET」は生物多様性の保全を目的とした評価ツールで、都市部における生き物の生息空間が連続していることに着目し、東京都市大学環境学部の田中章教授監修によって開発された。
開発にあたって、“棲みやすさ”を見える化
HEP(ハビタット評価手続き)とGIS(地理情報システム)を応用しており、評価対象となる生き物のハビタットポテンシャルを、土地利用条件から点数化する。
点数化した数値は地図上に色分けして表示されるため、生き物の“棲みやすさ”をひと目で確認できるのが特徴だ。
評価対象となるのはトンボ類、チョウ類、鳥類。例えば、周辺に樹林がある土地の場合、クロアゲハシやジュウカラなどの樹林を好む種を選定して評価できる。
今後は、2011年に開発した建築物の生物多様性を評価する簡易評価ツール「BSET(Biodiversity Simple Evaluation Tool)」と新開発の「CSET」を組み合わせ、広範囲に及ぶ生物多様性の保全に配慮した緑化などを提案していく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
東急建設株式会社のニュースリリース
http://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/878.html