無人化施工システムを開発
大成建設株式会社は10月2日、無人化施工システム「T-iROBO Breaker」を開発したと発表した。
危険性の高い現場の場合は人が建設機械を運転するのではなく、遠隔操作を行っている。作業箇所に設置したカメラから送られてくる映像を見ながら、建設機械を操作することが多い。
しかしこれまでの無人化施工は、作業箇所周辺に複数台のカメラが必要であり、そのうえカメラに映る情報だけでは遠近感が掴みにくい状況となってしまうため技術力が必要とされていた。

技術を持っていなくても操作可能
大成建設はこのような課題を解決するために、危険個所での作業を誰でも、安全・簡単に実施することができる、新しい無人化施工システムを開発した。
このシステムでは遠隔操作室にて、建設機械に設置しているカメラから送られてくる映像を確認し、破壊したい岩を指定してボタンを押すという操作だけだ。
建設機械が指定された岩までの距離を認識して割岩作業を行うため、作業を短時間で安全に実施することが可能となる。また特別な技術を持っていなくても、誰でも建設機械を操作することができる。
最近では台風が大型化していることなどによって、想定外の集中豪雨が起こるケースが増加している。そのため各地で土砂災害の危険性が高まっているという状態だ。
土砂災害が起こると生活道路などを寸断するといった事態にもなってしまため、災害後の復旧作業は短時間で安全に復旧作業を行う必要がある。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2015/