尾三衛生組合から基幹改良工事
三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリングは9月29日、愛知県の尾三衛生組合から一般廃棄物焼却施設の基幹改良工事を受注したと発表した。
ストックマネジメントによる施設の延命化を目的とするもので、一日100トンの処理能力を有する「ストーカ式焼却炉」2基を改良する。完成は2020年3月の予定。

CO2排出量を年間3%以上低減
尾三衛生組合は日進市とみよし市、東郷町のごみ処理事業を手掛ける組合。今回受注した一般廃棄物焼却施設は、東郷町にある尾三衛生組合のごみ処理拠点「東郷美化センター」にあり、三菱重工業が1997年に完成させたものである。
基幹的改良工事では、経年劣化した主要機器の部品取り替えや改造を行うもので、高効率モーターを採用して省エネ効果を高める。完成後の年間CO2排出量は、従来より3%以上減じる見込みだ。
近年、地方自治体におけるインフラ設備の老朽化対策では、財政難で新規施設を建設する余裕がないこともあり、既存施設を有効活用する改修・改良工事が主流になりつつある。環境省が創設した交付金支援制度が、この動きをさらに後押ししている背景もある。
三菱重工環境・化学エンジニアリングではこのような社会情勢を鑑みて、既存廃棄物処理施設におけるライフサイクルコストの低減に向けた提案に注力し、改修・改良工事の受注拡大をはかる方針だ。
(画像は、三菱重工環境・化学エンジニアリングのホームページより)
▼外部リンク
三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社のニュースリリース
http://www.mhiec.co.jp/news/150929.html