バルコニー外壁に補強フレームを外付け
三井住友建設は9月17日、「Tボーン耐震改修工法」を用いた耐震補強工事が完成したと発表した。
工事が完成したのは、1980年竣工の東京都港区にある旧耐震基準マンション。
「Tボーン耐震改修工法」は、鉄骨造T字形補強フレーム(Tボーン補強フレーム)をマンションのバルコニー外壁面に外付することで、耐震性能を高める工法である。補強フレームを建物と一体化させることで、地震時のエネルギー吸収効果を高めた。

低コスト、高効率で行える耐震補強工事
バルコニー側から作業するため住民の居住を妨げずに補強工事が可能で、工期が短く、低コストでの施工が可能。居住空間に手を加えないので、これまで通りに快適に暮らせるのも特徴だ。
外観を損ねないように、部材の形態にも配慮した。建物外側に部材が突き出さないので、工事後の外観に変化が少なく、建物周囲の空地が狭くなる心配もない。
「Tボーン耐震改修工法」が適用できるのは、旧耐震基準マンションの約3割を占める「耐震指標Is値0.5以上」の建物。確認申請など法的手続きが不要なので着工時の煩雑さが少なく、導入ハードルが低いという利点がある。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社のニュースリリース
http://www.smcon.co.jp/2015/091715824/