肥料製造プラントの中核機器
三菱日立パワーシステムズ(以下、MHPS)は、9月17日、トルクメニスタンのガラボガス市に建設する肥料製造プラント向けに、天然ガス焚きH-25形ガスタービンおよび発電機各2基を受注したことを発表した。
なお、H-25形ガスタービンとは、重構造型と呼ばれるタイプ。国内外で170基超の受注実績を有し、信頼性が高く、保守頻度が低いのが特徴である。
プロジェクトの概要
この肥料製造プラントは、尿素肥料製造施設としては同国最大級。国営化学公社であるトルクメンヒミヤが、同国北西部のカスピ海岸に現在建設中で、三菱重工業が三菱商事、トルコのギャップ・インシャート社と共に建設を請け負っている。
一方、MHPSが今回受注したガスタービン・発電機セットの出力は合計で5万キロワットで自家用熱電併給設備の中核機器として使われる計画だ。
なお、運転開始は2018年6月を予定している。
多様化する需要に対応
同国の天然ガス埋蔵量は世界第4位。今回の肥料製造プラント建設も、同国政府による天然ガスの高付加価値化の一環として位置づけられている。
MHPSにとって、同国からの受注は今回が初めて。今後も、多様化するニーズに的確に対応し、火力発電向けフルレンジの製品群の積極的な営業を展開していく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
三菱日立パワーシステムズ ニュースリリース
http://www.mhps.com/news/20150917.html