GMPベクター製造施設建設プロジェクトを受注
千代田化工建設は、9月7日、アイロムグループより、「GMPベクター製造施設建設工事」を受注したことを発表した。
なお、GMPとは、医薬品や医療機器の安全性を確保するために、製造設備とその管理、品質管理、製造管理について製造業者が守らなくてはならないことを明確にした基準。また、ベクターとは、治療用の遺伝子を特定の臓器・組織に運搬し、効果的に標的細胞内へ導入する働きを持つ物質のことである。

受注概要
今回受注したプロジェクトは、IDファーマが独自に開発した「センダイウイルスベクター」を用いたGMP基準のベクター製造施設を、茨城県つくば市にて世界で初めて建設するものだ。
具体的には、iPS細胞作製技術に代表される再生医療・遺伝子創薬に用いる「臨床用ベクター」を製造する施設の設計、調達、建設(EPC)業務で、完成時期は2016年末を目指す。
ライフサイエンス分野を推進
千代田化工建設は、現在、ライフサイエンス分野を中心として、組織の拡充を含めた積極的な施策を展開している。
今回、世界で初めて受注したプロジェクトの遂行では、経験とノウハウを活かした付加価値を提供し、臨床用ベクターの製造開始に向けた新施設完成に万全を期す方針だ。
▼外部リンク
千代田化工建設 プレスリリース
https://www.chiyodacorp.com/jp/media/2015/#all
アイロムグループ ホームページ
https://www.irom-hd.co.jp/index.html