株式会社MetaMoJiは26日、建設現場等で利用される野帳をデジタル化したiOS用「eYACHO(イー・ヤチョウ)」の製品版について、同日付で提供を開始したと発表した。
同社はタブレット等モバイルデバイスの現場業務における活用を視野に、ノート機能に表計算・チェックボックス等を統合したGEMBA(ゲンバ)アプリの基盤を開発。今回提供が開始されたデジタル野帳の「eYACHO」は、このGEMBAアプリ基盤をもとに構築された現場向け業務ソリューションの第一弾となる。
「eYACHO」の開発にあたっては、総合建設会社の大林組が共同開発で参加。備忘録や簡易なメモ、測量結果の記録など様々な用途で使用できる野帳の手軽さは維持しつつ、大林組の知見を活かしたテンプレートやアイテム、タグを導入した。
その結果、従来の野帳における欠点であった「必要な情報の抽出に手間取る」「内容の共有にはPCによる再入力が必要」といった部分を廃し、管理機能の大幅なアップを実現。大林組ではこの「eYACHO」を現場へ先行投入し、生産性の改善や施工管理ツールの一元化に取り組んでいるという。
「eYACHO」では主な機能として、紙とペンの場合と変わらないスムーズな編集機能をはじめ、日付管理機能や記録内容をそのまま管理へまわせるToDo機能などを搭載。またこれらに加え、追加オプションとして音声の録音機能、専門用語の入力を容易にした手書きテキスト入力機能「建設mazec」なども備えているのが特徴だ。
MetaMoJiでは「eYACHO」について、フリー版とスタンダード版の2種類を用意。うちフリー版は一部機能に制限が加わるものの、App Storeから無料でダウンロードが可能だ。一方のスタンダード版は、1ライセンスあたり月額360円または年額3600円での提供となる。
▼外部リンク
株式会社MetaMoJi プレスリリース
http://metamoji.com/jp/?p=5020
eYACHO 詳細ページ
http://product.metamoji.com/gemba/eyacho/