7月16日に貫通式を実施
大林組は27日、東北地方における復興プロジェクトの一環として岩手県釜石市で建設を進めていた吉浜釜石道路の唐丹(とうに)第1トンネル(仮称)を貫通させ、7月16日に貫通式を実施したと発表した。
「復興道路」の一部において、着工から213日で貫通に成功
国土交通省では2011年の東北地方太平洋沖地震ののち、その復興事業の一つとして「復興道路」の建設を推進している。これは、太平洋沿岸の自動車専用道路359kmにわたる区間を「復興道路」として事業化し、青森県から宮城県をつなぐ全線の整備を早急に進めるというものだ。
今回貫通した唐丹第1トンネル(仮称)はこの「復興道路」の一部にあたる三陸沿岸道路・吉浜釜石道路中に位置しており、各種防音措置を施すことで周辺への騒音に配慮しつつ、硬く砕けやすい地質を考慮したペースで掘削を実施。全長465mを着工から213日で貫通させることに成功した。
大林組、2018年度の開通目指して工事を進める
7月16日に執り行われた貫通式では、来賓らによる「貫通点発破の儀」によって暗幕が落とされ貫通を祝ったほか、地元住民を対象とした見学会も同時に開催。
また式では釜石市の野田武則市長があいさつし、施工と地域住民の協力に対する感謝に加え、工事のいち早い観光により三陸地域の振興につなげたいとの意気込みを述べた。
大林組では「復興道路」のうち、三陸沿岸の3kmにおいてトンネル3ヵ所、橋梁2ヵ所の一斉整備を実施している。吉浜釜石道路は2018年度の開通を予定しており、同社では開通へ向けて引き続き工事を行っていく方針だ。
(画像はニュースリリースより)
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