覆工コンクリートの耐久性アップ
大成建設は、8月11日、東京大学生産技術研究所ほか5社と共同で覆工コンクリートの給水養生工法「キュアマイスター」を開発したことを発表した。
「キュアマイスター」の概要
「キュアマイスター」は、2種類の特殊養生マットと、給水システムを組み合わせることで、コンクリート表面を広範囲かつ均一に給水養生できる新しい工法。特殊養生マットは強度と耐久性、しなやかさを併せ持ち、100回以上繰り返し使用することが可能だ。
具体的には、凹凸形状の特殊養生マットが水の流速を低減・分散し、不織布による保水性の効果で、覆工コンクリート表面に均一に水分を供給、給水養生する。
また、給水システムでは、5本の給水系統を最適な配置で設定することで、給水量を制御しながら、全体に無駄なく養生水を分散するという。
国内のトンネル建設工事に適用
これまでトンネル工事においては、天井や壁面コンクリートに発生する「ひび割れ」を防ぐため、覆工コンクリートの養生に、ミストの噴霧や簡易的に水を溜め、給水する方法が採られてきた。
今回、開発した新工法では、従来工法とは異なり、コンクリートの耐久性や表面の美観向上に有効であることが確認できたとし、今後、国内のトンネル建設工事に積極提案していく方針である。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2015/
東京大学 ホームページ
http://www.u-tokyo.ac.jp/index_j.html
東宏 ホームページ
http://www.k-toukou.jp/