測量作業の効率化と省人化に貢献
大成建設は、8月3日、眼鏡型ウェアラブル端末を活用した墨出し測量ナビゲーションシステム「T-Mark.Navi(R)」を開発したことを明らかにした。
なお、「墨出し測量」とは、建物位置や座標、高さなどの基準を決定する基準墨「親墨」ではなく、基準墨に基づき設定される施工用の墨「子墨」のことである。
システム概要
今回開発したシステムを活用するメリットは、作業員が測量作業を単独かつ安全に実施できることだ。
具体的には、眼鏡型ウェアラブル端末と専用測量機器を連携させ、ウェアラブル端末の画面表示により作業員を目標とする測点まで誘導し、作業員の音声操作により測点の位置を決定。
作業員は、目標測点をリアルタイムに確認できるうえ、眼鏡型ウェアラブル端末の画面に、専用測量機器と同一情報が表示されることで、伝達情報も確認できるという。
さらなる機能アップを目指す
大成建設では、現在、数カ所の建設現場で新システムの運用を開始している。
今後、さらなる測量作業の効率化、省力化を目指し、複雑な曲面部分の部材取り付けでの測量精度向上など、新システムの機能拡張を図る方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
大成建設 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/2015/