世界最高水準を達成
カネカは、7月28日、銅めっき法により集電極を設けた6インチ角のヘテロ接合結晶シリコン太陽電池セルにおいて、変換効率世界最高水準となる24.52%を達成したことを発表した。
なお、この成果は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)のプロジェクト「太陽光発電システム次世代高性能技術の開発」において、「超低コスト高効率Agフリーヘテロ接合太陽電池モジュールの研究開発」をテーマに実施した共同研究の成果の一部と位置付けられている。
独自技術の採用で
カネカは、高品質アモルファスシリコンを用いた結晶シリコン基板の表面欠陥低減技術に加え、銅めっき法による電極形成技術などのオリジナル技術を活用し、世界最高水準を目指した。
6インチ角のセルは、結晶シリコン太陽電池の分野で主流の大面積サイズ。このセルにおいて、世界最高水準の変換効率が達成したことは、生産コスト低減に大きく貢献することを意味するという。
今後の展開
カネカは、今年度中にヘテロ接合結晶シリコン太陽電池モジュールの販売開始に続き製造能力を拡大展開していく方針である。
また、NEDOが実施するプロジェクトに参画し、「結晶Si太陽電池をベースとした複合型太陽電池モジュールの開発」をテーマに研究開発を進めることで、太陽電池セル・モジュールのさらなる高効率化実現を目指すかまえだ。
▼外部リンク
カネカ ニュースリリース
http://www.kaneka.co.jp/service/news/150729