現地における非鉄製実証橋を施工
三井住友建設株式会社と西日本高速道路株式会社は、非鉄製材料を用いた超高耐久橋梁について、平成22年3月から共同研究を実施。
様々な材料試験や試験体による載荷試験を行い、これまでに得られた知見を基に設計した実証橋を施工し、その挙動を確認する段階に入った。
共同研究の経緯
同研究は、橋梁構造物に鉄筋やPC鋼材など腐食の可能性のある材料に代わり、錆びない新素材を用いて、超高耐久橋梁を研究開発し、塩害による構造物の劣化やコンクリート片のはく落を防ぎ、建設後の維持管理コストの低減や安全性の向上を目指している。
共同研究では、新たなコンクリート材料として、設計基準強度80N/mm2の高強度繊維補強コンクリートを開発。また、新たな緊張材の定着工法として、アラミドFRPロッドによるプレストレス力で補強する構造を開発。
これらを用いて実際の非鉄製箱桁橋の1/2サイズの試験体による載荷実験や、模型による輪荷重走行試験を実施し、十分な耐荷力や疲労耐久性を確認してきた。
今回の試験施工では、超高耐久橋梁の特性について、実証橋により最終確認を行い、本設構造への適用性を検証する。
試験施工は、長崎自動車道(長崎多良見IC~長崎芒塚IC)の4車線化事業に伴う工事用道路の一部として建設する。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三井住友建設株式会社 プレスリリース
http://www.smcon.co.jp/