世界初、地震エネルギーで揺れを止める新世代制震装置を開発

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世界初、地震エネルギーで揺れを止める新世代制震装置を開発

2015年07月28日 18:00

制震オイルダンパー「HiDAX−R(Revolution)」

鹿島は7月27日に、世界初となる振動エネルギー回生システムVERS(Vibration Energy Recovery System)を搭載した制震オイルダンパー「HiDAX−R(Revolution)」を開発した。

鹿島は1985年に制震構造の研究開発を開始。1995年に日本初の建物用オイルダンパーHiDAMを開発し、2000年には制震効率(振動エネルギー吸収効率)を約2倍に向上させたHiDAXを開発した。

世界最高の制震効率を達成

HiDAXは15年間で30棟を超える超高層ビルに適用されており、優れた効果は振動実験や地震・強風観測により実証され、高い評価を得ている。

新たに開発されたダンパーは、エネルギー回生システムの原理を初めて建物に応用したものだ。地震が起きた場合、建物の振動エネルギーを補助タンクに一時的に蓄え、ダンパーのアシスト力として利用する。それによって世界最高の制震効率を達成した。

震度7の大地震までカバーでき、それ以外にも頻度の高い震度4~5クラスの地震や長周期地震動に高い効果を発揮する。

一般的な制震構造と比べて揺れ幅を半減にでき、揺れが収まるまでの時間を短縮することが可能だ。

「HiDAX−R(Revolution)」は現在施工中の(仮称)新日比谷プロジェクトなど、大型超高層ビル計3件への適用が決定。今後積極的に適用を拡大していく予定だ。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

 

鹿島 プレスリリース
http://www.kajima.co.jp/news/press/201507/27a1-j.htm

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