エコモット株式会社は22日、「建設情報化施工支援ソリューション」の1つとして展開する遠隔監視カメラソリューションの「現場ロイド」に、7月より『クラウド録画オプション』機能を追加したと発表した。
エコモットでは2010年4月、屋外に設置した環境センサーやネットワークカメラから取得したデータにより、建設現場の遠隔監視を可能にする「現場ロイド」をリリース。
これは同社が同じく提供する「ミルモットHD」および「ジオスコープ」といったカメラソリューションを活用し、静止画・映像を自動的に定時撮影。携帯電話と同じ無線通信網を使用して通信を行い、クラウドサーバに記録するというものだ。
この「現場ロイド」は2014年度、全国約1,000もの現場で利用された実績を有しており、現場終了後の撤去が容易である点や、電源や通信環境の準備なしに導入である点などが高く評価されている。
一方で映像データの取り扱いには課題が残されており、ストリーミング映像の記録を行う場合はその仕組み上、サーバ負荷や通信量次第で録画装置を別途用意する必要があった。また、映像データは現地の録画装置から逐一回収する必要があるため、過去の映像を遠隔で確認することが困難であったという。
今回発表された『クラウド録画オプション』機能はこうした課題を改善するべく、ストリーミング映像をクラウドサーバ上に録画・保存することで、過去の映像を手元のパソコンやスマートフォン等で確認可能にするものだ。
データの軽量化やクラウドサーバの増強によって実現したこの新機能では、「ミルモットHD」および「ジオスコープ」で撮影するストリーミング映像を、エコモット側のクラウドサーバに録画し、一定期間保存する。
録画にあたっては標準録画プラン(5秒に1コマ間隔、640×480ピクセル)と高頻度録画プラン(1秒に1コマ間隔、320×240ピクセル)の2つが選べる他、自動的に行われる保存の期間も直近30・60・90日間のいずれかを選択可能だ。
また保存期間を過ぎた映像データは自動的に破棄されるものの、保管期間中に顧客側のPCなどへデータをダウンロードすることで、顧客自身でのデータ管理も可能であるという。
エコモットによれば、今回発表となったこの『クラウド録画オプション』機能は、2015年7月以降の出荷分から順次申込を受け付けているとのことだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
エコモット株式会社 プレスリリース(アットプレス)
https://www.atpress.ne.jp/news/67801
エコモット株式会社
http://www.ecomott.co.jp/