福島県相馬市で実証運転を開始
ダイキン工業は7月30日より、福島県相馬市の大野台浄水場にて、縦型管水路用マイクロ水力発電システムの実用化に向けた、本格実証運転を開始する。
このシステムは環境省が実施する「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」に採択されたもので、既に2014年11月より富山県南砺市にて実証実験が行われている。今回新たに、福島県相馬市で2か所目の実証実験をスタートさせるという。
マイクロ水力発電の導入コストを大幅カット
再生可能エネルギーのうち、安定的に発電できる効率的なエネルギーとして注目されている小水力発電だが、導入コストなどに課題があるため普及が進まない。特に、小さな水力で発電する100キロワット以下のマイクロ水力発電は、発電規模に対して導入費用が高いうえに、必要な機材のサイズも大きいため、設置できる場所が限定されてきた。
そこでダイキン工業は、空調・油圧機器の省エネ商品開発で培った技術を応用し、水車・発電機・コントローラーのパッケージ化し、小型で低コストの縦型管水路用マイクロ水力発電システムを開発した。従来の横型マイクロ水力発電システムと比べ、設置面積は半分に縮小され、導入コストも大幅に削減できる。
縦型管水路用マイクロ水力発電システムは電力消費量の多い上水道施設や、水を多く消費する工場への導入が想定されている。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
ダイキン工業株式会社のニュースリリース
http://www.daikin.co.jp/press/2015/150714/index.html