環境性能の高いコークス炉用コークス乾式消火設備
新日鉄住金エンジニアリング株式会社製鉄プラント事業部は、インドの子会社および丸紅株式会社と共同で、インドにあるJindal Steel & Power Ltd.向けにコークス炉用コークス乾式消火設備(略称、CDQ)を2基受注した。
インドでは、高い経済成長率や都市化の発展に伴い、鋼材需要の増加し、関連する設備投資も多数計画されている。そのため環境負荷への課題も多く、環境規制への対応が必要であり、日本や中国で導入が進むコークス炉へのCDQ設置標準化が、近年急激に進んでいる。
環境性能が受注の決め手
CDQとは、コークス炉で乾留した赤熱コークスを、不活性ガスを用いて消火し、合わせて赤熱コークスの顕熱をボイラーで蒸気として回収する設備。発生した蒸気を発電や所内で利用できるため、省エネ、CO2排出量の削減など環境的効果が高く、近年注目される設備だ。
同社のCDQは、設備の信頼性が高く、操業実績の確実性が国内外で好評だ。今回の受注によりインドでのCDQ受注実績は計10基と順調に伸び、インドにおけるCDQのパイオニアとして今後も期待が寄せられる。
▼外部リンク
新日鉄住金エンジニアリング株式会社 プレスリリース
http://www.eng.nssmc.com/