パナソニック株式会社が出資するベンチャー企業のアクティブリンク株式会社は、物流現場などにおける荷役作業(重量物の上げ下ろし動作)での身体負担を軽減する補助器具「アシストスーツAWN-03」を2015年9月より発売する。
同社では、物流、ものづくり、建設・土木、介護などの分野での利用を想定し、体に装着して使用するロボットを開発。装着した人の体幹の動きを位置センサで検出し、動作意図に合わせて腰部のモータを回転させ、荷役作業時の腰への負担を軽減させる。
今回発売するAWN-03は、株式会社辰巳商會の協力のもと開発した機能試作機AWN-02をベースにしている。AWN-02を用いた実証実験には、清水建設、住友林業、戸田建設、三井住友建設などの大手建設会社が実証実験パートナーとなり、そこで得られた作業現場の知見を反映。
また、デザインも大幅に見直し、パナソニック製小型高出力モータや、炭素繊維素材を用いた樹脂ギアを採用。装着時の重量バランスの最適化とアクチュエータユニットの軽量化を両立した。
ギアに使用している新開発の炭素繊維素材は、アルミニウムに近い強度を確保しながら、重量は従来の金属製に比べて50%の軽さを実現。
アルゴリズムの改善により、AWN-02に比べてさらにスムーズな動作も可能。位置センサで検出した姿勢や動きから、荷物の持ち上げを補助するモードや、上体を保持して荷物の搬送を補助するモードなどを自動で切り替える。
使用者が操作することなく、動作に追従してAWN-03の挙動モードが切り替わるため、より効率的に作業を行える。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
アクティブリンク株式会社 プレスリリース
http://activelink.co.jp/