大阪ガス傘下のエナジーバンクジャパンが日立キャピタルと共同で、滋賀県長浜市高月町にて取り組んできた「長浜市高月町 小水力発電設備」事業の設置工事の一部が完了し、7月1日より営業運転を開始した。
「長浜市高月町 小水力発電設備」事業は、湖北土地改良区が管理する中央幹線用水路の5号落差工および10号落差工において、15キロワットと10キロワットの流水式小水力発電設備の設置・運営を行うもの。
今般、鴻池組による5号落差工の設置工事が完了し、本格稼働を開始した。なお、10号落差工については、近日中に稼働を開始する予定だ。
小水力発電設備の年間発電量は、5号落差工が約7万9,000キロワット時、10号落差工が約6万2,000キロワット時。
これまで100キロワット以下の小水力発電は、自治体・土地改良区主導で事業が進められてきた。
初期費用の負担が大きく、ノウハウも不足しているため、積極的に取り組む民間企業が少ないからだ。
しかし今回、鴻池組が工期の短縮や発電装置にかかる費用を抑えることに成功。総事業費の大幅削減に加えて、エナジーバンクジャパンのファイナンススキームを日立キャピタルと共同で活用することにより、民間事業でも実現が可能となった。
エナジーバンクジャパンのファイナンススキームはビジネスモデル特許登録済みで、初期投資を行わず再生可能エネルギーを利用した発電設備が設置できる。
「長浜市高月町 小水力発電設備」事業ではエナジーバンクジャパンが事業スキームを構築し、固定価格買取制度により20年間の売電を行う。
鴻池組は小水力発電システムの設計・工事全般を請け負い、日立キャピタルが設備の保有を通じてエナジーバンクジャパンのファイナンススキーム活用した資金提供を行う。
(画像はプレスリリースより)
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大阪ガス株式会社、エナジーバンクジャパン株式会社、日立キャピタル株式会社、株式会社鴻池組のプレスリリース
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