水素ガス施設を安全かつ経済的に設計するために
清水建設は7月29日、水素ガス爆発のシミュレーションシステムを開発したと発表した。
近年、CO2を排出しない水素ガスが注目されている。東京都が東京オリンピック・パラリンピックの選手村を水素タウンとして整備する方針を打ち出すなど、国や地方自治体では水素社会の実現を目指す取り組みが行われている。
しかし、水素ガスが漏れ出すと、ガスが1か所にたまって爆発を起こす可能性がある。このため、施設の開発計画の際には安全面での万全な対策が必要だ。
屋内にガス貯蔵設備を設置する際の危険を予測
清水建設は来るべき水素社会の到来を見据え、水素関連施設の安全性を高めるために、ガス爆発が起こった際の影響を予測するシミュレーションシステムを開発した。
水素関連施設の設計者は、シミュレーションシステムで算出された予測結果を考慮しながら、安全かつ経済的な施設開発の計画が可能となる。
システム開発では、屋内に水素貯蔵設備を設置した際の安全対策として、以下の4点を考慮できるようにした。
(1)ガス漏れを起こさない構造、(2)ガス漏れ検知の際の速やかなガス供給停止、(3)ガスだまりを発生させない建築構造、(4)万が一のガス爆発の際に、被害を最小限にとどめる建築構造。
(画像は、清水建設のホームページより)
▼外部リンク
清水建設株式会社のニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2015/2015005.html