災害に強いまちに
日本電気(以下、NEC)は、6月29日、島根県・津和野町において、土砂斜面の崩壊の危険度を高精度に算出するための実証を開始したことを明らかにした。
津和野町は、2013年7月、豪雨の影響により河川の増水や土砂災害などの被害を受けて以来、災害に強いまちづくりの整備を進めており、今回の実証実験はその活動の一環となる。
実証実験の概要
実証実験では、2015年4月にNECが世界で初めて開発した「土中水分計」を用い、土砂に含まれる水分量のみから土砂斜面の崩壊の危険度をリアルタイムに把握し、危険度を算出する。
また、同社は、土中の水分量により変化する「土砂の重量」「土中の水圧」「土砂の粘性」「土砂の摩擦」と、土砂の振動特性の相関関係を世界で初めて発見。
今回、「振動センサ」を用い、実フィールドにて土砂斜面の崩壊の危険度を把握できるかを検証するという。
2015年度中に実用化
NECは、2015年度中の実用化を目指し、島根県津和野町をはじめとした自治体や大学・研究機関と共同で実証実験を進め、さらなる技術強化を行う計画だ。
なお、同社はグローバル成長戦略の柱として「セーフティ事業」を強化しており、今後も安全・安心な社会づくりに貢献するべく、新技術の開発・実証を進める方針である。
(画像はプレスリリースより)
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