インド国営石油会社向け
三菱重工業は、6月29日、インド最大の製油企業であるインド国営石油会社(以下、IOCL)から、大規模LNG(液化天然ガス)貯蔵タンク2基の建設プロジェクトを受注したことを発表した。
インドでは、近年の経済成長に伴い、LNG関連のプロジェクトが多数計画されているところだ。同社ではインドの現地法人と連携し、このプロジェクトを積極的に推進してきたという。
受注概要
今回受注した大規模LNG貯蔵タンク2基の容量は、18万立方メートル。IOCLが、チェンナイ北方のエンノール港近郊に建設するLNG受け入れ基地に設置される。
LNGの当初の受け入れ量は年間500万トン。肥料工場向け原料や、電力会社のガス焚き転換用燃料として供給されるもので、将来的には年間1,500万トンまで増強し、都市ガス向けとしても利用される計画だ。
なお、三菱重工業は、LNG貯蔵タンクの設計・調達・建設工事までをトータルで手掛けるとし、完工は2018年春を目指す。
LNGプロジェクトを推進
三菱重工業は、これまで、数多くのLNGプロジェクトに取り組んできたが、インド向けLNG貯蔵タンクを受注するのは今回が初めてだ。
近年の世界的なエネルギー需要の高まりを背景に、今後は、インド周辺国をはじめ、中東地域のLNG関連案件にも積極的に取り組み、各国のエネルギー供給安定化に貢献していく方針である。
▼外部リンク
三菱重工業 プレスリリース
http://www.mhi.co.jp/news/story/1506295659.html