長期優良住宅認定マンションの現状
昨年、国土交通省国土技術政策総合研究所は、「長期優良住宅(共同住宅等)の建築計画データ等の調査」を実施。これは「長期優良住宅認定マンション」を対象に建築データなどの収集整理を行うものだ。
長谷工総合研究所では、この調査結果を元に、長期優良住宅認定を受けたマンション49件、1万1515戸を対象に分析。長期優良住宅認定を受けたマンションの基本情報とその仕様、建物のイメージを「長期優良住宅認定マンションの現状」にまとめた。
長期優良認定マンションの認定状況と建築概要
長期優良住宅の認定件数は、2014年度末で累計59万2007戸。一戸建てが97.3%を占め、分譲マンションなどの共同住宅は3%にも満たない。
認定時期は2013年度までは増加傾向だが、2014年度は大幅に減少。住棟形式は板状が23件と最も多く、以下塔状、塔状ボイドと続く。しかし、住戸数でみると塔状ボイドが半数以上を占め、板状は全体の6分の1と逆転する。
長期優良住宅認定マンションは、通常のタワーマンションと認定基準に仕様を上げた板状マンションの2つの建物類型に分かれる基礎的な知見が得られた。
また、立地は東京、神奈川、千葉、埼玉が8割以上を占めるなど首都圏への偏在傾向があることが判明した。
レポートの全文は6月25日発行の「CRI」7月号に掲載されている。
(画像はプレスリリースより)
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株式会社長谷工総合研究所 プレスリリース
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