共同受注活動の成果
株式会社神戸製鋼所の米国子会社であるミドレックス社と、ライセンス供与先であるルクセンブルグのエンジニアリング会社Paul Wurth S.A.のコンソーシアムは、アルジェリアで建設中のTosyali Algeria製鉄所向けに、年産能力250万トンのMIDREX直接還元鉄プラントを受注した。
アルジェリアでは、初の直接還元鉄プラントで、MIDREXプラントとしては世界最大となる。今後、2017年の稼動開始を目指し建設を進める。
Tosyali Algeria製鉄所は、トルコのトスヤリ社がアルジェリアのオラン近郊で建設を進めている一貫製鉄所で、主に建設資材として需要が拡大している線材・棒鋼を生産。
世界還元鉄生産量の約60%を占める製鉄法
還元鉄とは、鉄鉱石を還元した鉄鋼原料。不純物の少ない清浄鉄源であり、高級スクラップや銑鉄に替わる鉄源として使用される。
MIDREXプロセスとは、天然ガスを使用して還元鉄を製造する直接還元製鉄法のひとつ。鉄源は粉鉱石を加工したペレットを使用し、シャフト炉によって溶融・還元し、直接還元鉄を製造する。高炉法に比べCO2排出量を抑制でき、比較的安価な鉄鉱石を使用できるメリットがあり、世界で70基以上が稼動中だ。
2013年の世界還元鉄生産量は7,500万トンを超え過去最高を記録。同プロセスはその約60%を占め、これまでの安定した生産実績と優れた技術、Paul Wurth S.A.社のアルジェリアにおける経験等が高く評価され、今回の受注につながった。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社 神戸製鋼所 プレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/