高効率で発電する風力発電システムを開発
早稲田大学、エネルギー総合工学研究所、神戸製鋼所は6月19日、「断熱圧縮空気蓄電システム」の開発に着手し、風力発電の導入拡大へ向けた実証実験を行うと発表した。
新エネルギー・産業技術総合開発機構の「電力系統出力変動対応技術研究開発事業」のプロジェクトのひとつとして実施するもので、風力発電の出力変動の抑制や、電力需要のピークシフトの最適化などを実現するのが目的だ。
専用機材を用いず汎用機器で構成されたシステムを利用するために信頼性が高いほか、廃棄が容易、自由に出力とエネルギー貯蔵量の組み合わせができるなどの特徴をもつ。

来年度にはメガワット級の実証機による試運転を実施
今後は2016年度にメガワット級の実証機にて試運転を行い、2017年度以降は引き続き実証運転を行うほか、実用化を目指した取り組みを推進する。
実証実験では早稲田大学が「断熱圧縮空気蓄電システム」を制御するアルゴリズムの開発と、機器制御用ソフトウェアの作成を担当。
エネルギー総合工学研究所は、風力発電の出力変動緩和や計画発電化のためのシステムを構築し、実証運転とその評価を行う。神戸製鋼は「断熱圧縮空気蓄電システム」の製造を担当する。
(画像はニュースリリースより)
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早稲田大学、一般財団法人エネルギー総合工学研究所、株式会社神戸製鋼所のニュースリリース
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