内陸部に日本初の大型火力発電所
神戸製鋼所は6月16日、「神鋼真岡発電所建設計画」が、内閣官房作成の「国土強靭化 民間の取組事例集」に選定されたと発表した。
「神鋼真岡発電所建設計画」では、栃木県真岡市に120万キロワット級のガス火力発電所の建設を目指している。
従来の大規模発電所は東京湾岸や太平洋岸に立地しており、地震による津波被害のリスクが高い。神鋼真岡発電所はこのリスクを避けるために、内陸部に建設を進めている。完成すれば日本初となる、本格的な火力発電所である。
最新設備による国内最高クラスの発電効率(約60%)を得ることや、送電網や工業団地用地など、既存または計画済みの社会インフラを活用するのも特徴の1つ。
首都圏のバックアップ電源の役割も
栃木県は2014年「とちぎエネルギー戦略」を策定し、電力自給率を2005年の15%から2030年には70%まで向上させる目標を掲げている。この「とちぎエネルギー戦略」に、神鋼真岡発電所の稼働が大きく寄与すると期待される。
また、栃木県への安定的な電力供給のみならず、電源の立地を分散させることで、臨海部への依存度が高い首都圏にとっても、貴重なバックアップ電源となることが期待されている。
(画像は、神戸製鋼所のホームページより)
▼外部リンク
株式会社神戸製鋼所のプレスリリース
http://www.kobelco.co.jp/releases/2015/1191384_14507.html
国土強靱化 民間の取組事例集
http://www.cas.go.jp/jp/kokudo_kyoujinka/minkan_torikumi/