荒瀬ダム右岸澪筋部の発破解体で実証
フジタは、熊本県の荒瀬ダム本体等撤去工事において、ダムを建設する以前に川が主として流れていた右岸部分の発破解体を終了したことを発表した。
また、国内初となるダム堤体の解体にあたり、異なる3種の雷管を組み合わせた発破工法を用いることで、環境負荷低減を実現したことを明らかにした。

発破解体の経緯
今回の発破では、電気雷管使用時と比較し、15ミリ秒の秒時差による1孔1段発破を採用。振動レベルを75デシベルから59デシベルへ低減することに成功した。
発破解体を行った付近は、JR肥薩線のレンガ積みトンネルや民家があることから、低振動・低騒音の制御発破工法とする必要があった。そこで、同社は、段あたりの爆薬の総重量を低減することが最も効率的とし、DS電気雷管・MS電気雷管・新型電子雷管の3種類の雷管を、コンクリート解体に初めて適用。
河川内工事であることから、施工時期は渇水期を狙い、約3カ月という短工期で、9,500立方メートルに及ぶ右岸部分の発破解体を行ったという。
発破解体から環境負荷低減に貢献
今回の発破解体で、6カ年計画うち、3年目の工事が終了した。
今後、平成29年度の完工を目指して左岸部門柱の解体工事を進め、引き続き環境負荷低減の実現を推進していく方針である。
(画像はインフォメーションより)
▼外部リンク
フジタ インフォメーション
http://www.fujita.co.jp/information/2015/