「急速ズリ処理システム」を開発
清水建設株式会社は、ズリ処理時間を大幅に短縮することができる「急速ズリ処理システム」を開発した。現在は兵庫県で施工を行っている三谷トンネルに適用している。
発破工法による山岳トンネル工事は装薬孔の削孔や装薬・発破、ズリ処理・搬送、浮石除去、一次吹付、支保工建込、二次吹付、ロックボルト打設といった掘削サイクルの中で、切羽付近のズリの処理を行う時間が約30%を占めているということが課題となっていた。
ズリ処理時間を大幅に短縮
今回開発した急速ズリ処理システムでは、ズリの坑外搬送にベルトコンベヤを用いる現場で威力を発揮することができる。
急速ズリ処理システムの特徴は、切羽から30m~60m後方の空きスペースにズリを仮置きする「ストックヤード」を設けることによって、運搬・仮置きとクラッシャーへのズリの運搬・投入を同時に行うことができるということだ。
これによって切羽付近のズリ処理時間を大幅に短縮することができる。なお仮置きしたズリは、次の作業を行っている間にクラッシャーに投入して破砕し、ベルトコンベヤで搬出するようになっている。
(画像はニュースリリースより)
▼外部リンク
清水建設株式会社 ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/news_release/2015/2015019