水力発電に適した中津川市内に建設
飛島建設は、6月12日、オリエンタルコンサルタンツと共同発電事業者として、岐阜県中津川市内で小水力発電パイロット事業に取り組むことを発表した。
岐阜県は、水力発電の潜在的な実現可能性が高いとされ、特に中津川市付近は起伏の多い中山間地形であることから、小水力発電に適した水量・未利用落差が多いと位置付けられている。
事業概要
両社は、中津川市内の落合平石地区で大正時代につくられた農業用水路の未利用落差に着目。水路の1部を発電用導水路として活用し、経年劣化が進んだ水路や取水設備の改修・更新を行いながら、農業用水路としての利便性の向上も図る。
具体的には、既存の農業用水路(918メートル)と付帯設備を改修整備。6月中にヘッドタンク、水圧管路、発電所建屋、余水路等の着工に取りかかり、11月には水車・発電機を搬入し、据え付け工事を行う計画だ。
なお、発電した電力は固定買取価格制度に基づき、全量を中部電力に供給、売電するとし、完成・運転開始は、今年12月を目指す。
3つの連携で進めるプロジェクト
両社は、計画段階から地域との相互協力と中津川市の支援をもとに進めてきた。
なお、この事業では、企業・地域・官民と、3つの連携を軸に、再生可能エネルギー事業の新たな事例となることを目指すとともに、エンジニアリング事業として事業性の実証を行う方針だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
飛島建設 プレスリリース
http://www.tobishima.co.jp/news/news150612.html
オリエンタルコンサルタンツ ホームページ
http://www.oriconsul.co.jp/