近畿大学 バイオコークス研究所は、同大学初の試みである「そば殻を活用したバイオコークスの実用化」について紹介している。
バイオコークスは、近畿大学バイオコークス研究所所長の井田民男氏が、2005年に石炭コークスの代替燃料として開発した、新しい木質バイオマス固形燃料で、あらゆる植物性廃棄物から製造ができるのが特長だ。
利用時のCO2排出量はゼロカウントとされ、環境負荷を低減する新しいエネルギーとして期待されているという。
固形燃料「バイオコークス」は、新潟県十日町市内企業の小嶋屋総本店が、年間約40トン発生するそば殻から製造される。
製造工程においては、十日町福祉会が運営する障がい者就労支援施設「なごみの家」に所属する障がい者の作業により、1日当たり、100~200キログラム(8時間運転)を生産。
生産後は、小嶋屋総本店が、石炭コークスや薪に替わる固形燃料として販売し、エヌプラスが行う養殖ふぐ事業の温水用ボイラー(1基)の燃料として使用されるという。
近畿大学のバイオコークスにおける取り組みは、各企業との新開発をはじめ、環境省の実証事業に採択されるなど、数多い。
なお、今回の実用化への取り組みは、産業廃棄物の燃料としての革新的再生と、福祉団体の営業機会の創出による社会貢献を目的とし、中小企業庁の「ものづくり・商業・サービス革新補助金」を活用して実施されている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
近畿大学 プレスリリース(News2u.Net)
http://www.news2u.net/releases/136380
近畿大学 バイオコークスプロジェクト
http://www.kindai.ac.jp/bio-coke/