積水化学工業株式会社とミズノ株式会社は、スポーツ施設およびレクリエーション施設等の企画・設計・製品開発・施工・運営・維持管理分野において業務提携する。
両社は2014年4月から、陸上競技場やサッカー場、テニスコート等のスポーツをする場所の表面温度を下げる新冷却システムを共同で開発。2015年度内の発売を目標に耐久性、工法の検証を進めている。

陸上競技場、サッカー場、野球場等のグラウンド表面は、熱の伝導性が低い樹脂製が多いため熱エネルギーが留まりやすい。夏季は表面温度が60℃以上に上昇し、選手のパフォーマンスの低下や熱中症の一因となっている。
新冷却システムは、積水化学が保有する配管システムを用いて地中熱等の自然エネルギーを有効活用する技術と、ミズノが保有するスポーツに関わる知見と陸上トラック舗装材および施工技術を合わせ、地中内に水を通す管を施工し、管内を流れる水で地表に溜まった熱を冷却し、表面温度を下げる。
近年、スポーツ施設は地震等の自然災害発生時に地域住民の避難場所として提供され、防災拠点としての機能や安全設備にも注目が集まる。
両社はこれを「社会問題解決ビジネス」として、多機能型スポーツ施設を提案。日常は快適・安全なスポーツを楽しむ場として機能し、非常時には避難所として水やトイレ等のライフラインや自然エネルギーを活用した温度制御システムによる快適な利用環境を提供していく計画だ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
積水化学工業株式会社 プレスリリース
http://www.sekisui.co.jp/
ミズノ株式会社 プレスリリース
http://media.mizuno.com/